腰痛治療
腰痛は、腰椎まわりの骨・関節・筋肉・神経などに負担が生じることで起こることが多く、姿勢や生活習慣、加齢変化、筋力低下など複数の要因が関与します。急に強い痛みが出る急性腰痛(いわゆるぎっくり腰)は、数週間で軽快することがある一方で、再発しやすい点が特徴です。また、痛みが3ヵ月以上続く場合は慢性腰痛とされ、要因が複雑に重なっていることもあります。腰痛の性質を理解し、適切に向き合うことが大切です。
腰痛は日本人の多くが一度は経験するといわれ、年代を問わず若い方からシニアまで幅広い世代にみられる代表的な症状です。しかし、整形外科などの専門機関で診察しても、原因がはっきり特定できるケースは一部に限られ、多くの腰痛は“非特異的腰痛”と呼ばれる明確な原因のわかりにくいタイプとされています。一方、骨・神経・内臓疾患など明確な要因が認められるものは“特異的腰痛”に分類されます。当クリニックでは、痛みの背景を丁寧に分析し、姿勢や生活動作、筋力バランスなども含めて多角的に評価することで、原因に近づく診断を心がけています。他院で「原因がわからない」と言われた方でも、まずは一度ご相談ください。診察時には、どの部位がどのように痛むのか、動作との関連、腰以外の不調なども詳しくお伝えいただくことで、より的確な診断につながります。

特異的腰痛について
特異的腰痛とは、脊椎・椎間板・筋肉や筋膜など、痛みの原因となる部位に明確な異常が確認されるタイプの腰痛を指します。これらの組織に障害が生じることで症状が現れることが多く、代表的な疾患としていくつかの病態が挙げられます。原因が特定できる腰痛では、その疾患に対する治療を適切に行うことが改善への第一歩となります。また、診断の結果、より専門的な検査や治療が必要と判断される場合には、提携医療機関と連携し、速やかに適切な医療につなげる体制を整えています。
腰椎椎間板ヘルニア
脊椎分離(変性)すべり症
炎症性疾患(関節リウマチなど)
腰部脊柱管狭窄症
脊椎外傷
脊椎感染症
骨粗しょう症
尿路結石
筋・筋膜性腰痛
腎盂腎炎・腎結石
腹膜炎
妊娠
子宮内膜症・子宮筋腫
胆石
胃・十二指腸潰瘍
腰部大動脈瘤
解離性大動脈瘤
うつ病・神経症
仙腸関節障害
当クリニックでは、仙腸関節障害の診断と治療にも対応しています。エコーガイド下で丁寧に評価を行い、必要に応じて適切な治療を実施します。保存的加療で十分な改善が得られない場合には、大学病院のペインクリニック(麻酔科)へご紹介できる体制も整えております。これまで複数例をご紹介しており、そのうち1例は学会発表にも採用された難治性腰痛のケースで、高周波熱凝固治療が大変有効でした。仙腸関節障害は診断が難しいとされますが、当クリニックでは的確な評価と治療につなげられるよう努めています。
診療と治療について
腰痛の評価では、まず症状の経過や生活背景まで丁寧に伺い、身体所見と合わせて総合的に判断します。必要に応じてレントゲン、超音波、骨密度検査などを行い、痛みの要因を多角的に確認します。また、精密な判定が必要な場合は、近隣の提携医療機関でオープン型MRI撮影を行い、その画像を当クリニックで詳細に解析します。院長は大学病院で多くの症例に携わり、複雑な腰痛の鑑別にも精通しており、原因を見極めたうえで最適な治療をご提案します。治療は理学療法を中心に、生活動作の改善指導や運動療法を組み合わせ、必要に応じてブロック注射や鎮痛薬・神経障害性疼痛薬・貼付剤などを併用します。一人ひとりに合わせた診療で、症状の改善と再発予防を目指します。


日ごろからの予防対策も大切です
日常生活の中には、腰痛を引き起こす要因が多く潜んでいます。長時間の座り姿勢や運動不足、体幹や下肢の筋力バランスの乱れは、腰への負担を蓄積させる大きな原因になります。こうした負担を軽減するには、正しい姿勢の意識や適度なストレッチ・筋力トレーニングが有効です。ただし、腰痛の種類や状態によっては不適切な運動が逆に症状を悪化させることもあります。腰の不調を感じる方や予防方法に迷う方は、一度当クリニックへご相談ください。適切な方法を専門的にお伝えします。
お問い合わせ
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